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​2023年 3月 26
【女子大生の生理特集①】
3人に1人が気づいていない!?
~実態調査で明らかになる問題~・後編

女子学生の声なき声や悩みを拾い、育て、社会や周囲の女子学生に向けて発信していく学生団体megaphONEと女性ライフステージブランドBELTAを運営する株式会社ベルタ(本社所在地:東京都港区、代表取締役:武川 克己)は、現役女子大生153名を対象に、「生理に関するアンケート」を共同実施いたしました。

 「約8割の女性が生理不順に悩んだことがある」「4割以上の女性が社会人になって生理痛が重くなった経験がある」など、社会人女性は生理に関してさまざまな悩みを抱えています。しかし、「生理異常は女性特有の病気のサインの可能性がある」ということはまだあまり知られていません。そこで私たちmegaphONEと株式会社ベルタは、今後数年以内に社会に飛び立つ女子学生が「学生のうちからでもできることはなにか」を模索しようと考え、生理に対する意識調査を実施いたしました。その結果、多くの女子学生が「自分の生理を正しく理解していない」ことがわかりました。

 

今回は生理がテーマの調査第一弾・後編です。調査結果の続きと、調査のまとめに私たちmegaphONEの考察を含んだ「megaphONEのこれから」を公開します。前編を読んだことがない方はこちらからご覧ください。(前編)

 

【調査結果概要】

 

1.「生理周期や期間に異常を感じたことがある」と回答した女子大生のうちの63.2%が異常を感じても「いつも通り過ごしている(普段とは別の対策を取らなかった)」と回答

 

2.「生理周期に異常はない」と回答した女子大生のうちの49.4%が、生理周期の異常に気が付いていない

 

3. 「生理期間に異常はない」と回答した女子大生のうちの31.7%が生理期間の異常に気が付いていない

 

4. 「生理時の経血量に異常を感じたことがある」と回答した女子大生のうちの58%が異常を感じても「いつも通り過ごしている(普段とは別の対策を取らなかった)」と回答

 

4生理中の経血量に異常を感じても、58%の女子大生が「現状維持」を続けている

 経血量に異常を感じたことがあると回答した人の割合は、全体の64人(42%,4-①)でした。そのうち、「いつも通り過ごしている(普段とは別の対策を取らなかった)人」の割合は37人(58%,4-②)と、生理周期や期間異常を感じたときと同様に高い数値となりました。

「いつも通り過ごした」理由で多く見られたのは、「生活に支障が出ていないから」と回答した人は35人(55%)や「以前異常を感じた際に、いつもどおり過ごす形で問題がなかったから」と回答した人は12人(32.4%)(4-③)でした。以上のことから多くの女子大生が経血量の異常についても問題視していない可能性が高いことがわかりました。

 

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5 megaphONEのこれから ~現状維持やめませんか?生理を正しく理解しよう!~

 生理の周期・期間や経血量の数値が医学的に異常であるにも関わらず、そのことを認識していない人が非常に多いことが分かりました。具体的には、医学的に異常値が出ている人の中で、約3人に1人が異常値が出ているという認識を持っていません。これは深刻な問題であると考えます。
 また、このアンケートでは「どれくらいの期間、異常値が続いたのか」についてのデータは取ることができていませんが、「何らかの異常があったとしても、大多数の人は現状維持を続けてしまう可能性が高い」ということは確かだと考えます。
 私たちが女子学生のみなさんに伝えたいことは、「まずは自分の生理にもっと目を向けてみよう」ということです。もし異常が続くようであれば、生活習慣の見直しや婦人科を受診することも一つの方法であると思います。新たな行動を起こすことは、とても不安を感じるかもしれません。しかし、自分の身体をそのままにするのではなく、”いまの私たちにもできること”から始めてみませんか?


 私たちmegaphONEは、女子学生のみなさんに具体的なアプローチができることを目指し、引き続き調査を行っていきます。

 

〈調査概要〉

調査対象者:現役女子大生

                     大学区分:4年生大学(共学)、4年生大学(女子大)、短期大学(共学)、短           期大学(女子大)

調査期間:2022年2月24日〜2022年2月27日

有効回答者数:153

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